四国一周自転車遍路（95.10.23～95.11.21） |
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第１日目＜10月23日（月）愛知県豊山町→京都府笠置町 138.72㎞＞ |
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５時半頃、家族がまだ寝ている自宅を出る。自転車に乗せる荷物がうまく乗らず、しっくりいかないまま、辺りがすっかり明るくなった６時の出発になった。四国八十八カ所を巡りたい気持ちは大きいのだが、フェリーに乗る大阪まで行くのが苦痛の思えて、四国行きをやめたいと思いながら、走り始めた。 まず、国道302 号を西に向かう。まだ車の量は少ない。「辞めたい、辞めたい」と思いながら走り続け、東名阪道下の県道に入った。木曽川の手前で国道１号に入り、木曽川を渡る。鉄道、車では渡ったことがあるが、やはり木曽川は大きい。続いて下流の河口堰が目障りな長良川を渡る。予定通り、９時頃、桑名市に入る。川越町の川越郵便局で今回、初めての郵便貯金をする。吉野家で朝食を済ませて、さらに国道１号を西へ進む。 四日市市を通過し、ＪＲ関西本線と併走しながら、12時頃、亀山駅に着いた。ここで昼食をとりつつ、一休み。ここから鈴鹿山脈に分け入っていく。関駅を過ぎて程なく、国道25号旧道に入る。名阪国道と違って、１車線。すぐに登りが待っていて、たまらず自転車を押して進む。ここから先、関西本線の難所でもある「加太越え」が待っている。「この先工事通行止め」の看板が出ているが、自転車は通れるらしい。「本当に通れません」の看板が不安にさせるが、自転車は通れた。現場は土砂が道路を覆っているので、車は「本当に通れません」。 峠を越え、上野盆地に出た。佐那具郵便局でまたまた郵便貯金。この日はお客さま感謝デーというのをやっていて、何か重い箱をもらってしまった。中はガラスの灰皿。捨てるのはもったいないので、誰かにあげるつもりで持って行くことにした。上野盆地の手前で国道163 号に入る。日が暮れるまでに今日の目的地、京都府笠置町に着きそうだ。上野盆地を過ぎると、再び山に分け入り、アップダウンの連続。関西本線と併走しながらついに京都府に入った。そして、16時頃、笠置町に入った。笠置トンネルを抜けると、以前からキャンプをしたかった木津川の河原が見えてきた。 今日はここでテントを張る。食料と水を調達して、河原に下りる。何組か河原でバーベキューを楽しんでいた。その中の大学生のグループに近づいて、先ほどの灰皿をあげた。この日の夕食はカレーライス。ご飯をうまく炊くことができなかった。食事がすんだら、することがないので、ＮＨＫラジオを聞きながら、寝ることにした。しかし、国道沿いでうるさく、しかも初日ということで興奮していてなかなか寝付けなかった。寝たか寝ないか分からないまま、朝が来た。
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