小学生が登校し始める頃、商店の方にお礼を言って出発。今日は自宅に向かってひたすら走るのみ。軽くアップダウンを繰り返す国道25号を快走する。名張川を渡ると、三重県上野市に入る。上野盆地を走り、市街地で国道25号を見失ってしまったが、市街地を抜けたところで、再び国道25号を走っていた。関西本線と併走し、これから鈴鹿越えにかかる。伊賀町に入り、次第に登りになる。しかし、少し登って、関町に入ったところで下りに変わった。ここからは自宅まで急な登りはない。行きに苦労して登ってきた道を楽々下っていく。国道１号に入っても下りが続き、トラックに負けじと、ハイペースで走る。
　亀山ICを越え、12時、亀山駅に到着。行きと同じく、ここで昼食を取る。国道１号を30キロペースでひたすら走り続けた。鈴鹿市を通過し、近鉄内部線の踏切を渡ると、四日市市街は近い。郵便貯金をしながら、四日市市内を抜ける。この辺りから名古屋方面は渋滞してきた。なかなか進まない自動車の列の横を優越感に浸りながらすり抜けていった。
　桑名市内も順調に走る。揖斐川、長良川、木曽川と渡り、木曽川を渡ったところで、国道１号と別れ、東名阪自動車道下の道に入る。ただ走り続け、名古屋西ICから名古屋年高速下を走る国道302 号に入る。辺りが暗くなり始めた。名鉄名古屋本線、東海道本線、国道22号を越える。
　名鉄犬山線を越える頃には、すっかり暗くなってしまった。ライトを壊しているので、無灯火のまま走り続け、ようやく国道41号に入る。もうすぐだ。自宅付近の走り慣れた道を走り、18時過ぎ、ほぼ１ヶ月ぶりに帰宅し、わたしのお遍路は終わった。
　

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